広告効果測定調査

読売新聞グループ本社は、購買者がどのメディアの広告を見て、購入に至るのかを探る「広告効果測定調査」を実施し、結果を発表しました。デジタル時代の到来で、データで効果がはかれるネット広告に対して、新聞広告や折込チラシは効果が見えづらいとされる傾向が強まる中、実際の売り上げデータの分析により、紙媒体の広告効果を可視化する試みです。
調査は、カインズ、クイーンズ伊勢丹、万田発酵の協力を得て実施。
カインズを対象にした調査では、同社のフライパンについて、①ネット広告のみ②折込広告のみ③ネットと折込広告④広告なし――の店舗に分け、広告前後の週間売り上げを比較しました。その結果、ネットと折込を併用した場合が前週比3・5倍、折込のみが2・3倍で伸びた一方、ネット広告のみの店舗での売り上げは前週比0・8倍で、広告費の費用対効果で比較すると折込のみが最も効率が良いという結果になりました。クイーンズ伊勢丹の調査でも売上増の効果が見られました。
万田発酵の調査では、折込、新聞広告、テレビ広告、ネット広告からの顧客の売上データを比較。広告への接触から実際に購入するまでの期間を見ると、テレビでは72.7%、ネットは62.4%が1か月以内なのに対し、新聞広告や折込チラシは、1か月以内は半数弱で、残りの半数強は2か月目以降と、広告効果が長い特徴が明らかになりました。

 

広告効果測定調査PDF 調査詳細についてはPDFを参照ください

 

 

「2019年10月読売新聞社調査『小売業、通販業における広告効果測定調査』」出典

 

 

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